サイモン&ガーファンクル名古屋公演(1)

サイモン&ガーファンクル名古屋公演(1)


昨夜 16年ぶりの来日公演となる

サイモン&ガーファンクルの初日・名古屋公演を

ナゴヤドームに見に行きました。



初めて生で聴くS&G。中学生のころから30数年前から

ずっとあこがれ続けてきたデュオ。


私は、アンコール前のラストソング「明日に架ける橋」の

歌唱を聴きながら「ああ、このアート・ガーファンクルという

人は、この歌を歌うために、この地球で選ばれた人なんだな」

との感慨を持ちました。


そうすると、目尻の奥からひとすじ、アクアなもの

(いわゆる涙)がつつつっと流れてきたのです。


これが止まらない。


別に、この場だから、こうした勢いだから


感情を無理に高ぶらせようなどとは思っていないのです。



ワンコーラス目は、通常通りアーティー、2コーラス目は

ポールが歌いました。

私は、9・11直後、殉職した消防士らを追悼する

ライブで、ポールがこの歌を一人で哀切込めて歌った

シーンを思い出しました。

それが一気にだぶって、ひとすじだったアクアが、

目全体の帯状になり、いわゆる滝状になり、とめどなく

噴き出し始めました。

3コーラス目では、アーティーとポールの珠玉ハモ!

これがスタジオ録音より4小節ほど長く、

このハーモニー、歌唱のあまりの美しさ、力強さ、

メランコリックかつハートフルかつ

扇情的感動的な歌とメロディーは、私を一気にアクア(感涙)の

海、優美な世界へと引き込みました。


その数秒の間、私は「エンディング直後、即座に

スタンディングオーベーションをしよう。立ったその瞬間、

3万人の大観衆のうち、たった一人だってかまうもんか。

ここで、周りの立ちゆく姿を

チェックしながら、そのころあいを図って立とうなんて、

およそ日本人的な立ち振る舞いだけはやめよう。ここで

そんなことをしたら、S&Gを真摯に歌い続けている

一人として一生後悔する」などと思いました。


そして、エンディング!

私はすくっと立ち、手を高々と挙げて大きく大きく

アプロースしました。

そうしたところ、すぐ隣に座っていた20代女性2人組が

私とほぼ同時にスタンディング。それに呼応するかの

ごとく、約0.5秒遅れでランダムなウエーブのごとく

スタンディングが始まり、5,6秒の後には、

ほぼ半分が。そして10数秒後には会場全体が

スタンディングオベーションの嵐に包まれました。



私のアクアライン(涙腺)は、完全に制御不能となり

、高まる拍手と大歓声のうずの中で、至福の極致に

いました。(続)




この記事へのコメント
あーてぃに名古屋へ同行したわけですが…

いやあ驚かされました、泣かされました。
私は仕事柄もあってか、決して不要な感情爆発はやるまい、過剰反応はいかんよと、心のどこかに鍵を忘れないタイプ。よくある「あなたを泣かせてくれる実話、ドラマ」といったふれこみなど、おいおい大概にしておけばと呟く方なのだけれど(前置きこの辺で)。

ある意味で、サイモンとガーファンクルというデュオは、この2009年7月8日ナゴヤドーム公演をするために、これまでながの道のりを歩んで来たんじゃないのかなぁ。そんな気がふとした程、いろんな意味で見事なステージでした。
期するものがあったんでしょうね。

歳も六十七歳、かつての栄光から人気低落、解散、そして再結成という毀誉褒貶。かと思えば個人的トラブルによる前回のツアー中止。もはや過去のもとなった数々の曲を、衰えた歌唱でどうにかオールドファンにポソポソと披露して、しみじみまったりと回顧ムードに…まあそんな状況も覚悟しつつ、それでもひとめ、話のタネにと云う気もあって足を運んだのだけど… 

なんのなんの二人はバリバリの現役でしした。いろんなマイナス要素をすべてチャラにして、圧倒してくれました。たぶん、体のシェイプアップと言い、発声と言い、なみなみならない意思で徹底準備してきたんじゃないでしょうか。勿論、歳とともに必ず失われるものはあるのだけれど、それを補ってあまりある円熟と、二人の真摯さが胸を打ちました

スカボロー・フェアの空の澄んでいたこと!コンドルは確かに悠々とドームの中空を飛んでいたし、「アメリカ」からはグレイハウンドの車窓風景が広がる思いでした。そして「明日に架ける橋」はある意味、このナゴヤドームで歌われるために生まれた歌だったのかも。
こんないい歳の取り方ができればと、意欲が沸いてきましたね
Posted by TMネット at 2009年07月09日 19:39
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